骨董品の手放し方

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骨董品を高く売るには早めに売ること

骨董品は古さに価値があると思ってしまいそうですが、それは適切な方法で保管された場合のみに当てはまることです。
一般家庭で眠っているような骨董品の場合、すでに劣化が進んでいる可能性が高いので、時間が経つほどさらに価値が下がってしまいます。
したがって、「売れるかな?」という骨董品がある時は、その時こそベストな売り時と言えるでしょう。

骨董品鑑定の専門家が在籍する業者に売ること

骨董品の買取は多くの買取業者が行っています。
チェーン店のリサイクルショップでも骨董品の買取OKというところは少なくありません。
しかし、骨董品は正確な価値を見極めるのが難しいアイテムなので、その価値を正当に評価してもらいたいのであれば専門の鑑定士が在籍する業者に査定してもらうことをおすすめします。
そうでないと、本来非常に価値のある骨董品が、ガラクタ同然の安値で買い叩かれてしまうこともあり得るのです。
50万円の価値のある陶器でも、リサイクルショップでは数百円程度にしかならないことはあります。

また、骨董品の鑑定士が在籍している業者を見つけたら、その1社だけではなくできれば同じような専門業者を2~3探して、相見積もりを取ってみましょう。
1社だけでは何らかの事情で相場より低い査定額を提示されることがあります。
複数の業者に査定してもらえば価値を見誤られる心配もなく、最高値で売れるのでおすすめです。

骨董品の保管方法

骨董品の種類によって適切な保管方法は違います。
絵画の場合、絵の具の劣化によって色褪せなどが起こりやすいのが注意したい点です。
それを防ぐには直射日光を避けるのは当然として、できればふだんは黒い布などを上から被せて完全に光をシャットアウトしておきましょう。
また絵画は湿気にも乾燥にも弱いので、保管場所は適度な湿度をキープすることにも注意してください。

陶器の場合、割れることを最も避けたいので、割れる恐れのあるような場所に保管しないことが一番です。
高いところや床に直置きは避け、うっかりぶつけてひび割れることのないように気をつけましょう。
また、絵画と同じく日光や湿度もできるだけ避けるようにします。

木製の彫刻品の場合、温度や湿度の影響を受けやすいので、こちらも絵画と同様保管場所には注意してください。
また、ずっと置いておくと埃が積もりますが、埃を拭き取るのに水拭きはNGです。
乾いた布で優しく拭き取るようにしましょう。

掛け軸の場合、素材が和紙なので非常にデリケートです。
また、表装は裂地(きれじ)というこれもデリケートな材質でできています。
湿気に弱くすぐシミやカビができるので、湿気に強い桐箱で保管するようにしましょう。
掛け軸用の防虫剤を一緒に入れておくとなおよいです。